のらりくろりと、つむり

イラストレーター・イラスト刺繍作家ukamの頭(つむり)の中のおはなし

早朝ウォーキングとゾロ目


寒くなってからすっかり遠のいていた朝のウォーキング。

明日は土曜日だけど、不燃ゴミで起きなければならない。
ならばゴミを出したその足でウォーキングへ行こうと決意をし、前日のうちに防寒具を準備しておいた。

気合いを入れて早々に布団に入りすぎたせいか、眠りについてまもなく目が覚める。
時計を見ると11時11分、ゾロ目だ。
なんだかラッキーな気持ちになり、再び眠りにつく。

今度はトイレに行きたくなり、時計を見たら2時22分。
おまけに時計が表示している今日の日付は1月11日だ。

ゾロ目×3。なんというゾロ目フィーバー。

そして早朝5時57分。
残念、あと2分早ければ4回目のゾロ目だったというのに。
とはいえ起きるにはちょっと早いので、布団の中でもぞもぞ…。
しかし、こうなるともう眠れない事は、誰よりも自分がいちばん良く分かっている。

あきらめて温かい布団に別れを告げ、不燃ゴミを出してウォーキングへ行くことにした。

早朝と言うほど早くはない時間だが、土曜日と言うこともあって人通りは少なめ。
道幅が広く空もキレイに見える大通りは私のお気に入りのコースだ。

そうだ、私はこの冬の朝が大好きなのだ。
久しぶりに味わう凛と澄んだ空気に心が踊り、ワクワクする。

大通りをずんずんと進んでいく。
澄んだ青空、湯気のような白い雲、ランニングをする人、バスを待つ女の子、高架下を通る電車、まだ開店前でシャッターの閉まっている店がほとんどの商店街…
いつも行く店もまだ開店前で店内は暗い。

コーヒーが飲みたくなったけれど、開いていそうなカフェは見当たらない。
仕方がない、折り返して駅の近くのチェーン店でコーヒーを飲もう。

コーヒーを頼んで席に着き、時計を見るとなんと8時8分。

またしてもゾロ目の恩恵に預かり、慌ただしくなってきた街の風景を眺めて、私の新年最初の早朝ウォーキングは幕を閉じた。

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