某大手通販サイトから『ギフトカードが届きました!」』とのメールが届いた。「届きました」の後にご丁寧に「!」マークまでついている。
怪しい…これは公式サイトを装った詐欺メールだろうと確信しつつメールのプレビューを開いた。
そこには
¥2
とだけ書かれていた。
『に、にえん!?』
口には出さずとも頭の中で声が出た。
詐欺にしてはなんというかお安い価格過ぎやしないだろうか。
念のため公式のアプリからギフトカードのページを確認すると、そこにはやはり
¥2
とだけ書かれていた。
どうやら詐欺ではなく本当にキャンペーンの抽選で当たったギフトらしい。
私は5等の¥1~¥99の間で抽選された結果、2円を受け取ることとなった。
2円でもギフトはギフト、お金はお金だ。
感謝をしてありがたく受け止めねばならないと思いつつも、私は見てしまったのだ。
1等10万円。
…いや、1等が当たったらとか、どうせなら2等の1万円が当たればとか、そんなタラレバ話をするつもりはない。
ただどうしても2円という数字と比べてしまい、なんともいえない気持ちになってしまったのだ。
この話を友人にしたら「1等からしたら5万分の1だけど、5等の1円からしたら2倍の金額だよ!」とよく分からない励まし方をされた。
そのおかげかは分からないが、その日の終わりには「やっぱりありがたく感謝しよう」という気持ちになった。
そもそも2円が当たった時点で「やったー!当たったー!」という大喜びができるほどの純粋かつ美しい心を持たないと、1等は当たりそうにもないなと思いながら。

コメントを残す