年齢に比例して時間が短く感じる理論を「ジャネーの法則」と呼ぶらしい。
2022年の大晦日に風邪をこじらせ、熱にうなされたまま最後に時計を見たのが23時45分、気がつけば2023年の朝になっていた。
初日の出はとっくに顔を出していて、おせちを食べることもできずにただ横になって過ごす、ある意味では寝正月。
なんなら寝過ぎて腰痛まで起こす始末だ、悲しい。
そうしてあっという間に成人の日も松の内も過ぎ、気がつけば1月も半ば。
ええっ、もう12ヶ月しかないうちの1ヶ月が半分も過ぎてしまったの?と、冒頭のジャネー現象が起きているわけだ。
そこでジャネーの法則を覆すために、年月や時間をどの単位で振り返れば良いかを考えてみた。
私はまもなく一つ歳をとる。
去年の誕生日からの1年間を振り返ってみることにした。
こんな時に写真ほど便利なものはないと思う。
手軽に過去を遡ることができるのは、正に文明の飛躍だ。
おまけに私は日々こまめに写真を撮っているので、すぐに1年を振り返ることができた。
どうやら去年の誕生日には、レモンのチーズケーキを手作りしたらしい。
そういえばゼラチンが足りずに固まりが悪く、崩れたところにレモンの輪切りをのせてごまかしたっけ。
春が来て友人と恒例の長野旅行、夏には京都へ、秋には人生初のイラスト個展まで開催した。その他にもたくさんの写真が私の2022年を彩っていた。
こうして振り返ってみると全然あっという間の1年ではない。
むしろ1年でよくこんなにも充実した時間を過ごしたものだと、我ながら感心してしまう。
ジャネーの法則は、人によって振り返る単位を換えさえすれば、案外簡単に覆せるのかもしれないと思った。
さて、せっかくだから1月の残り半分も有意義に過ごしたいと思ったところで、今日は何もせずに終わった事に気がついた。
恐るべし、ジャネーの法則。
ところでジャネーって人の名前?

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